肝臓病
肝臓を大切に
肝臓は、代謝・解毒・胆汁の生産など500 種以上の働きをこなす、人体のかなめともいえる臓器です。しかし、沈黙の臓器といわれるほど、自覚症状に乏しく、自分で変だと気づいたときには、かなり悪くなっていることもあります。早期発見・早期治療に努め、肝臓に優しい生活を送りましょう。
肝臓の構造と主な働き
【胆のう】胆汁を一時的に蓄えるふくろ
【血管】肝臓に出入りする血管は、門脈(小腸・大腸から吸収された栄養分を運ぶ)、肝動脈(エネルギーや酸素を運ぶ)、肝静脈(肝臓で処理された栄養素などを心臓へ運ぶ)の3本ある。
肝臓病のいろいろ
ウイルス性肝炎
A型・B型・C型などの肝炎ウイルスが肝臓の細胞内で活動することにより、肝細胞を破壊する。A型は食べ物や飲み物を介して感染し、慢性化はしない。
B型・C型は血液や体液を介して感染し、慢性化することもある。肝硬変や肝臓がんに移行するケースもある。
アルコール性肝障害
アルコールの大量摂取による肝障害。アルコールの分解成分であるアセトアルデヒドの毒性により、肝細胞を直接破壊する。肝細胞が壊死すると、繊維組織が増え肝臓が正常に機能しなくなってしまう。
脂肪肝
肝臓にトリグリセライドなどの脂肪分が異常に沈着した状態。肥満・過食・糖尿病・アルコールの過剰摂取などが原因となる。
薬剤性肝障害
医薬品・毒物・そのほかの化学物質による肝障害。薬物が肝細胞を直接破壊する場合と薬物がアレルギー反応を引き起こす場合がある。
自己免疫性肝障害
自己免疫による肝障害。中年以降の女性に多く、自己抗体が検出され、関節炎や発疹などを伴うことが多い。
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